全日本大学生スピコン決勝大会挨拶

日本華人教授会議代表 宋立水

2020年7月19

 

ただいま、第19回漢語橋世界大学生中国語コンテスト日本予選大会の開会が宣言されました。本大会主催者の日本華人教授会議を代表して、ご参加の皆様に、心からのお礼を申し上げます。そして本大会の成功を心からお祈りしております。

今年、突如現れたコロナ・ウィルスの流行は、人々の社会生活のすべてを一変させました。その中でも、一番大きな支障は人の移動に伴う人と人との直接なふれあいの機会が大きく制限されたということです。ウイルスの拡散を防ぐため、全日本大学生中国語スピーチコンテストを主催する我々は、やむを得ず今年の大会を中止すると決めましたが、希望者のニーズに答えるために、今回は漢語橋世界大学生中国語コンテスト日本予選大会をリモートの形で開催することと致しました。

司会者、参加者及び審査委員会の皆さんがそれぞれ異なる場所から参加するリモート形式となりますので、さまざまな困難があると思いますが、運営委員会の皆さんと参加者の皆さんのご協力の下できっとそれをクリアしていくでしょう。参加者の皆さんには、困難を乗り越えて、自分のベストを尽して良い成績を取れることを期待したいと思っております。

日本華人教授会議は、日本の大学で活躍している華人教授を主とする学術交流団体であります。学術交流活動として、毎年にフォーラム、国際シンポジウムを定例的に開催するほか、研究会、講演会及び公開講座も主催しています。同時に、日中青少年の交流を推進していこうということも我々の活動宗旨であります。15回目になる全中国大学生日本語スピーチコンテスト、そして昨年からの全日本大学生中国語スピーチコンテストのイベントの主催はその主旨によるものであります。

言葉は懸け橋です。心と心との懸け橋です。我々はこのスピーチコンテストのイベントを通じて、日中両国の青少年の相互認知、相互理解、相互信頼が深まることを期待したいと思います。

また、言葉は道具でもあります。人間のスキル、能力を増幅する装置であります。日中関係は、経済関係のみならず、様々な分野での相互依存関係がますます深化しています。このスピーチコンテストを通じて、学生皆さんの中国語(あるいは日本語)の学習意欲を刺激し、その言語能力を高め、将来社会の様々な場面において中国語を駆使し活躍できることを期待したいと思います。

今回のスピーチコンテストのテーマは「天下一家」であります。ウイルスの脅威の前に、人類が一つの運命共同体であり、多様性の人種、国、民族、宗教、価値観の違いを超えて一致団結し共同で対応しなければならなりません。コロナ・ウィルスとの戦いにおいて、日中両国民の相互支援、相互協力の経験はこれからの時代を生きていくうえで大切になるでしょう。

長くなりますが、大会主催者を代表して、共催者である日本孔子学院協議会にお礼を申し上げます。そして、中華人民共和国駐日本国大使館のご後援、山東省文化観光庁(和旅游庁)、海南省文化観光スポーツ庁(旅游和文化広電体育庁)のご協賛に感謝を申し上げます。最後に、本大会の学生選手たちを指導する教員の皆様、審査員の皆様及び大会組織運営委員会の皆様とボランティアの皆様にお礼を申し上げて、私からのご挨拶とさせていただきます。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です