設立趣旨

日本華人教授会議会員の皆様

 先月26日、「衆志成城」に努力した結果、私たちの会がひとまず順調に発足することになりました。

 会員全体のネットワークが今日になって初めて開通することになりますが、大幅に遅れたことをまず幹事会に代わってお詫びを申し上げます。無料のメーリングリストのアドレスを申請するのにそれほど時間が掛からなかったのですが、発足大会のあと、幹事会のみんなはそれぞれの大学の期末試験・入学試験の監督と採点、海外出張、年度末業績報告の作成などに追われ、私は2月7日に上海から帰り、その足で合宿に行きましたが、すれ違いに趙軍事務局長がロンドン出張に行き、3月初めに日本に帰る予定です。言い訳じみたことになりますが、報告が遅れたことをなにとぞお許しください。

 教授会議が発足したあと、中国、日本のマスコミがそれぞれ取り上げてくれています。それはこの「新生事物」への関心と期待を示したものと受け止めています。自分が発足大会で代表に推されたあと、挨拶でこう言いました。私たちはある夢を求めて集まったものです。これまでの中国人の内輪もめを乗り越えて団結の道を見出すこと、在日中国人のポジティブなイメージを作ること、日本と中国の掛け橋になること、などです。この初志を今後も忘れに力を合わせて努力していきましょう。

 しかし一方、幹事に推されたみんなは大半、初めて組織の運営に当たるもので、右往左往し、いまだに試行錯誤の最中です。どのようにこの教授会議を進めていくか、一緒に考えていきたいものです。その過程で、問題や意見相違が出るかもしれません。いや、出るのは避けられないものです。重要なのは互いに理解しあい、許しあい、譲り合い、そして協力しあうことだと思います。幹事会のみんなに対して、厳しい鞭撻とアドバイスをしながら、温かく見守っていっていただけませんでしょうか。

 ここでは二つの趣旨について再度確認しておきたいと思います。

 第1、教授会議はすべての教授や助教授などの教員とそれに準ずる方が参加する「業界組織」ではなく、社会的にもしくは専門分野で評価されている業績を有する有志者たちが集まる、ある種の「ブランド」の創設を目指したものにしよう、これは準備会議で再三議論を経て合意されたもので、発足大会でもその主旨について説明があり、会則にも記入されました。ただの「業界組織」には参加しないと多くの方が話していますし、何よりも「業界組織」だと、教員全体の利益を代弁したり、社会的な活動を行ったり、そして内部で多くの「役職」を設けたりすることになり、結局、多くの前例の二の舞を踏みかねません。忙しい教授会議の皆さんは夢を求めない雑務と活動に追われることに何処までどれほど我慢できるかが心配です。かといって、この会の質をどのように守るか、新入会員をどのような手続を踏んで審査し受け入れるか(すでに申し込みと問い合わせが多数来ています)、幹事会メンバーと代表の任期と選挙方法をどのようにするか、まだ課題として先送りになっているものも多いです。今後、皆さんの協議をへて詰めていく必要があります。

 第2、会員は全て平等であることです。やや「えらそうに」聞こえる理事会、会長などを設けず、幹事会「事を幹(す)る会」と代表の名称にしたのはその意図を反映したもので、今後もどのように民主的に運営していくか、一緒に智恵を出し合ってやっていきたいと思います。いいアイディアがあれば、それに関する詳しい案を作成し、それが幹事会で承認されれば、どの会員もそのプロジェクトのリーダーになって引率することが出来るのではないかと考えています。もっとも、内部の交流はともかく、細かい仕事をたくさんする必要もないのかもしれません。そのような仕事は個人やほかの組織に任せて、私たちは学術的な見識に基づいた、日中間の掛け橋になること、中国の発展に寄与すること、海峡両岸の相互理解にプラスになることなど、何かハイレベルのことができればと願っています。

 ではこれから何をしますか。発足前からの議論と発足大会当日(夜の懇親会、二次会を含め)に出た提案などを踏まえて、たとえば、一部の幹事と会員は既に青海省、新疆ウイグル自治区と太いパイプを持っており、教授会議の会員は文理双方にまたがるなどの特徴に従って、中国の「西部大開発」に協力するものとして、西部地域との対話、交流、そして提言を行うことをしようとしています。また、今年秋にほぼ決まる中国高速鉄道の方式選択に照準を合わせて、「中国高速鉄道検討小委員会」を設けて、日中間の意思疎通に参与しようと準備を進めています。

 今後、このメーリングリストが交流の場になり、交流しあい、いいアイディア、提案を出す場になることを期待しています(ただ、どこで自由に書きこみをするかは技術担当者が検討を進めていますので、もうちょっとお待ちください)。また、政治、経済、台湾問題、農業、ITなどいくつかのグループを設けて、会員は自由に複数参加し、討論することに関する提案もあります。

 ぜひ力を合わせて日本華人教授会議の成功を目指していきましょう。

2003年2月18日

代表 朱 建栄