日本華人教授会議幹事会代表挨拶

段 瑞聡(慶應義塾大学教授) 2022年11月20日

日本華人教授会議(The Society of Chinese Professors in Japan略称SCPJ)は2003年に創立され、会員は主に日本国内の大学、研究機関あるいは多国籍企業で教職あるいは研究に従事する現職あるいは退職した華人教授と研究者です。会員の専攻は人文社会科学、理工農医の各分野をカバーしており、会員数は110人ほどとなります。

日本華人教授会議は世界の平和と人権を守ることを趣旨とし、自由、平等、科学、公正を基本精神とし、日本の法律を遵守し、様々な学術交流、文化交流活動を展開し、日本社会や中日両国の数多くの国民から高い評価を受けております。活動には、主に次の5つの側面が含まれています。

1、在日華僑、華人の教授、学者間の学際交流を促進すること。

2、在日華僑、華人の名誉と社会的地位を守ること。

3、海峡両岸の相互理解の促進と最終的な統一の実現に貢献すること。

4、中日友好を促進し、両国民衆の相互理解と相互信頼を増進すること。

5、各国と地域の有識者と積極的に対話と交流を行うこと。

その中でも、特に日本国内外から関心を集めている国際的な発展趨勢、時代の変化に伴う社会的潮流、経済のグローバル化による気候変動、環境問題といったホットな課題の解決策を探求するため、不定期的に行ってきたシンポジウム、フォ-ラム、セミナ-は社会各界から大いに歓迎されております。本会議の会員を始め、国内外から招いた政治家や著名な学者が上記の会合で行われた議論は参加者や社会に積極的な影響や啓発を与えました。また、日中両国の青少年や社会人が相手国の言葉や文化等を勉学する意欲を高めるために、日中両国の関係機関や民間機構のご援助とご協力の下、本会議は、「中国人大学生日本語スピ-チコンテスト」、「『漢語橋』並びに世界大学生中国語スピ-チコンテスト」を毎年開催してきました。夥しい大学生はこれらの活動に参加することにより、相手国の文化や社会に対する理解を深め、日中両国の相互理解を促進する架け橋となりました。とりわけ中国人大学生日本語スピ-チコンテストはすでに17回も開催され、参加者人数は延べ数万人に達し、協力大学は数百校にも上っております。

日本華人教授会議は初代代表、東洋学園大学朱建栄教授、第5~9期代表の杜進教授、廖赤陽教授、李春利教授、宋立水教授、熊達雲教授のリーダーシップのもとに、会員たちが一丸になって、鋭意努力してまいりました。今年10月に、第9期幹事会は見事に会期を終えて、第10期幹事が選ばれ、小生は期せずして第10期幹事会代表に選任されました。このような重責を全うすることができるかどうか甚だ不安ではあります。微力ではありますが、幹事会の皆さんと手を携え、また会員の皆さんのご協力の下、本会議の活動をより活発化させ、社会にもより大きく貢献し、会員の皆様の親睦がいっそう深まるよう努力していく所存です。

最後に、日本社会各界から引き続きご支援とご協力賜りますようお願い申し上げまして、日本華人教授会議第10期幹事会代表の挨拶とさせていただきます。


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