日本華人教授会議主催ウェブセミナー
「新型コロナ時代の中国経済と全人代を語る」
趣旨説明
日本華人教授会議代表宋立水
(明治学院大学)
2020年5月16日
本日のウェビナーという形は、日本華人教授会議が日本社会との知的交流のための新しい試みとなりますが、休日にもかかわらず、多数の皆様にご参加いただきましたことに深く感謝申し上げます。
2020年新年早々、新型コロナウイルス感染症の突然の現れは、中国、そして世界の社会経済に大きなショックを与えました。経済活動と市民生活への甚大な影響は人類史上においても類のないほどといえます。厳しい内外環境の下で、中国人民代表大会が3月初めの予定より2か月半も延期され、5月22日~5月28日に開催されました。全人代での政府報告は今後の中国社会経済発展についてどのような目標を設定し、どんなビジョンを描くかなどは、中国のみではなく、世界から関心を集めています。
新型コロナウイルス感染症による甚大な被害だけではなく、米中貿易摩擦の激化の影響も受けて混沌している世界情勢において、今後中国の持続的経済成長への期待には多くの不確実性を抱えていることは、否定できない現実にあります。
本日のウェブセミナーでは、専門家の方々を招いて、全人代で示された経済外交政策を読み解き、そして中国経済にとっての経済外交などの重要課題について分析をしていただきたいと思います。予定されているのは一時間半程度の短い時間でありますが、発表者と討論者の先生方のご発表が皆さまに大いに示唆を与えてくださることを期待しております。