華人教授会議主催2019年度国際シンポジウム(東洋大学125周年記念ホール)

協力:東洋大学アジア文化研究所

 

「グローバル新時代と日中の役割」趣旨説明と開会挨拶

日本華人教授会議代表宋立水

(明治学院大学教授)

2019年11月16日

 

日本華人教授会議代表の宋立水でございます。

皆さま、こんにちは。日本華人教授会議2019年度国際シンポジウムの開催にあたりまして、主催者の日本華人教授会議を代表して、一言ご挨拶を申し上げます。

本日は、ご休日にもかかわらず、多数の皆様にご参加いただきましたことに深く感謝申し上げます。

特に、ご来賓の中華人民共和国駐日本国大使館公使参事官楊宇様、中国科学技術協会代表団束為団長様及び代表団一行の皆様、そして本日の基調講演者の東洋大学総長・元日本国通商産業事務次官福川伸次様にお礼を申し上げます。

本日のシンポジウムのテーマのキーワードは、グローバル化、新時代及び日中の役割との三つであります。

まず、グローバ化という用語は、1980年代に生まれてからまだ間もないですが、人類文明の進化の歴史はグローバル化プロセスそのものであるといえます。グローバル化は経済活動だけではなく、それに伴うすべての社会諸関係の地球化を意味し、政治、経済、文化、情報など諸領域において、地球上の各地域の相互連携関係を深めていく現象であり、地球人間の社会諸関係が国民国家・地域社会から地球規模化へ進化しつつある現れであります。人類の生産活動及び社会的諸関係のグローバル化は、時には、(近年のような)調整の局面がありますが、その趨勢は変わることはないでしょう。

今、人類文明のグローバル化は、新たな段階に来ております。つまり、第四次産業革命といわれる様々な分野におけるイノベーションは、人類をグローバル新時代へ導いています。このグローバル新時代へ向かっている今、生産方式から生活様式、そして社会関係まで、様々な次元の構造変化は生じることになります。グローバル新時代へと進んでいる今、変化だけではなく、挑戦・チャンスが共に存在し、我々にその対応性が求められ、特に国際的な協力と協調的な対応は求められています。

本日のシンポジウムにおいて、ゲストの皆様は、グローバル新時代を導く技術革新による我々社会への影響を分析し、そして変化・挑戦・チャンス共に存在しているこの新時代における日中の役割について、我々にいくつかのアドバイスを提起してくださると思いますが、ゲストの皆さまの意見が大いに我々に示唆を与えてくださることを期待しております。

最後に、本日の発表者の皆さま、そして、本シンポジウムの協力者東洋大学アジア文化研究所の皆様及びスタッフの皆様にお礼を申しあげまして、ご挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。


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