新代表李春利 就任のご挨拶

代表就任のご挨拶

 

日本華人教授会議会員の皆様へ

 

                        日本華人教授会議 新代表 李春利

                  

2014年11月1日に、華人教授会議幹事会のご推薦を受け、東京大学で開催された会員総会と年次シンポジウムの場で華人教授会議の新しい代表になりました。会員の皆様のご信頼を賜り、心から厚く御礼を申し上げます。正直なところ、驚きとともに重圧をひしひしと感じているところです。

これまでは人望が厚くかつ有能な2人の先輩、朱建榮元代表と杜進前代表に恵まれて、具体的な仕事をすればよかったのですが、これからはそうはいかなくなります。

杜進前代表はこれまでの2年間、献身的な努力をなされ、いつも先頭に立って適確に陣頭指揮を執られてきました。そのおかげで、この間の難局を乗り越えることができたのではないかと思います。11月のシンポジウムの最後に、私は挨拶の中で、心から一言、「大変お疲れ様でした!」と申し上げてきました。

 おかげさまで2014年の第11回会員総会とシンポジウムが無事に終了し、続いて会場を変えて開かれた懇親会も大変にぎやかでした。和気あいあいで本当に最高の雰囲気でした。「団らん」というのはまさにこういうことじゃないかと思いました。

華人教授会議は全国組織であり、今は、約100人の会員を擁するようになりました。日本全国の約60の有名大学や著名な研究機関の正教授クラスの学者、もしくは各分野の専門家から構成されています。東京の一極集中を是正するという流れのなかで、名古屋に住んでいる私を教授会議3代目の代表に推薦していただきましたが、東京―名古屋間の300キロ往復の距離を考えると、正直なところ、気が重くなります。しかし、お引き受けした以上は、苦労は厭わないつもりです。

華人教授会議が2003年1月26日に創立されて以来、まもなく12年を迎えます。古来の干支の数え方で行くと、中国語では「一輪」になります。おかげさまで団体運営の主体である幹事会にずっとおりましたので、華人教授会議には愛着があります。また10数年の間に、華人教授会議が成長しつづけ、社会的な影響力が向上してきたそのプロセスも体験してきたし、また、直接携わってきました。そのような成長の過程における喜びや悩み、場合によっては試練の苦しみも仲間たちと一緒に分かち合ってきました。

これからは会員および支援者の皆様の力強いご支援をいただきながら、とくに3つのことを目指して努力していきたいと思います。

 

1)「サステナブルな教授会議」、すなわち、持続可能な体制づくりを進めていくこと。

ご存知のように、21世紀はサステナビリティ、つまり「持続可能性」が社会共通の価値観になりつつあります。華人教授会議もそれを目指して、これまでの歩みを振り返りながら、改善すべきは改善し、発展すべきは発展させていく必要があると思います。創立からまもなく12周年になりますので、焦らずに自己点検を行いながら、仲間たちと一緒に持続的な発展が可能になる体制と組織能力を構築していきたいと思います。

 

2)「和を貴ぶ教授会議」、すなわち、会員の親睦活動をさらに強化し、交流の機会をもっと増やしていくこと。

改めて華人教授会議の会則を読み直せば、設立の趣旨には、学術研究水準の向上と学際的交流の拡大、日本における華僑・華人の社会的地位の向上、中国の社会経済と科学技術の発展への貢献、中日間の相互理解と信頼関係の促進、世界各国との対話と交流などを団体設立の目的とする、と明記されております。

華人教授会議はせっかく日本で設立されたので、聖徳太子以来の「和を貴ぶ」という日本社会の伝統的な精神をこれまで以上に重んじていきたいと思います。また、中国の古典にも「和為貴」(和を以て貴きと為す)という古来の価値観があるので、中日両国の間には相通じる理念があるように思います。今後はさらに会員のニーズを把握し、例えば、専門分野を超えた学際的な交流や、またしばし仕事を離れて親睦を深める機会を増やしていくなど、会員サービスの充実化を図っていきたいと思います。

 

3)「行動する教授会議」、われわれの団体には最大公約数があるとすれば、おそらく「行動派」の集まりなのではないかと思います。

このすばらしい伝統をぜひ継承していきたいと思います。大学教授といえば、すぐに「象牙の塔」というイメージが浮かびますが、私からみれば、華人教授会議のメンバーはむしろ「行動する頭脳集団」という色彩が濃厚です。その存在感はこれまでも日本内外で広く注目されてきました。

 今後は、各会員がそれぞれの職場や学界で活躍しているエネルギーとパワーをなにかの形で結集し、中日両国の社会や学術界で貢献できれば最高です。ただ学際といっても今は細分化されている自然科学や社会科学、人文科学の間の壁が高く、一朝一夕で乗り越えられるものではありません。これからは関連分野の専門家の知恵を拝借し、地道に地歩を固めていく必要があると思います。

 

これからはみんなで力を合わせて華人教授会議を盛り上げていきたいと思いますので、そのためには、微力ながら努力を惜しまないつもりです。引き続きご支援、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 

 

前代表杜進 退任のご挨拶

代表退任のご挨拶

 

                         日本華人教授会議 前代表 杜進

 

 前代表の杜進です。このたび、代表退任にあたり、自分の思いを理解していただき、これを許してくださった幹事会の皆さんに、また、心暖まる労いの言葉をくださった多くの会員の皆さんに、感謝を込めて一言挨拶をさせてください。

 2年前の代表就任の挨拶の中で、わたくしは次のように自分の思いを述べました。

 

・・・日本華人教授会議が順調な発展を遂げているなか、「組織の活力を維持するために新陳代謝のメカニズムが欠かせない」という朱建栄代表の強い思いがあり、今回の代表交代が実現しました。組織など諸能力の面で「三頭六臂」を持つ朱建栄さんに遠く及ばないわたくしが、あえて代表の重責を引き受けたのは、朱建栄さんと思いを共有し、組織の発展のために自我を捨て、奉仕の精神を持つべきであると強く思ったからです。これからの二年間、皆さんのご指導とご支援の下で、日本華人教授会議の設立当初の精神に則って、組織の運営に当たっていく所存です。そして、後任代表のために良い環境を提供できるよう努力するつもりです。

 

 就任当初より、自分の役目を「承前・啓後」とし、任期は2年に、との思いを固めていました。その後の一連の出来事は、「天有不測風雲」ということわざを証明しようとするかのようでした。「順当な発展を遂げている」組織に厳しい試練が待ち受けていることは知る由もなく、「承前」は想像を超えた大変な仕事でした。前代表と副代表の相次ぐ「失聯」に伴い、様々な流言を確認するためのマスコミの取材が、自宅や職場に押し掛けるほど強引なものでした。憶測や噂により日本華人教授会議への内外の風当たりは予想以上に厳しく、一時期、われわれの組織の存続さえ危ぶまれました。会員の皆さんのご支援の下で、幹事会が一致団結して冷静に対応し、この危機を乗り越えることができました。とくに元代表の朱建榮さんが会員の信頼を裏切ることなく、見事に復帰してくれたこと、会員の皆さんと共に心より喜んでいます。この貴重な経験は、集団記憶として日本華人教授会議の今後の発展に大きな財産になることと信じています。

 他方、「啓後」の方については、自分にとっては相対的に楽な仕事でした。優秀な人材が豊富にある会員の中で、わたくしが李春利新代表を強く推したのは、学問はもちろんのこと、組織構築と運営の能力に優れ、何よりも華人教授会をこよなく愛し、献身的な精神を持ち合わせているからです。ここ一か月余りの間に、新代表の精力的な取り組みの下で、日本華人教授会議は大きな変貌を遂げています。この変化については会員の皆さんも実感しているに違いありません。代表を引き受けてくれた李春利新代表に深く感謝し、「扶助一程」という約束を果たし、会のいっそうの発展にこれからも尽力していく所存です。

 勉強会はもちろんのこと、飲み会やスポーツ大会、カラオケ大会などあらゆる会合の際には杜進をお忘れなく!

杜進新代表就任のご挨拶

日本華人教授会議会員の皆様へ

このたび、日本華人教授会議の新代表に選ばれました杜進です。会員の皆さんから寄せられた多大なご支持に深く感謝し、ひとこと、挨拶させていただきます。

日本社会に生活しているわれわれ華人・華僑の研究者同志の親睦の増進、および学際的交流の促進を願い、十年前、有志によって日本華人教授会議が発足しました。初代代表朱建栄さんをはじめ、歴代の幹事会のメンバーと会員全員の献身的な努力により、わが日本華人教授会議は有効な交流プラットフォームとして、増え続ける仲間同士の交流に限らず、日本各界とも広く交流し、さらに祖国や世界各国の華人コミュニティとの交流をも深めてきました。中日友好関係の強化と相互理解の促進に向けた皆さんの真摯な努力が実り、わが華人教授会議の名は次第に世間に認知されるようになりました。

このように、わが日本華人教授会議が順調な発展を遂げているなか、「組織の活力を維持するために新陳代謝のメカニズムが欠かせない」という朱建栄代表の強い思いがあり、今回の代表交代が実現しました。組織など諸能力の面で「三頭六臂」を持つ朱建栄さんに遠く及ばないわたくしが、あえて代表の重責を引き受けたのは、朱建栄さんと同じ思いを共有し、組織の発展のために自我を捨て、奉仕の精神を持つべきであると強く思ったからです。これからの二年間、皆さんのご指導とご支援の下で、日本華人教授会議の設立当初の精神に則って、組織の運営に当たっていく所存です。そして、後任代表のために良い環境を提供できるよう努力するつもりです。

折しも、中日関係は戦後もっとも厳しい状況にあります。日本社会で生活し、両国の交流事業、とくに青年の教育に携わるわれわれの社会的責任がいっそう重く感じられます。会員それぞれの叡智と能力を結集して、中日関係の改善と世界の平和・繁栄に尽力していきましょう。